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2007/12/30

年の瀬に想う

12月28日から、お休みをいただいてます。
私自身にとっては、開業医としての生活がはじまり、大きな変化のあった年でした。幸い、大過なく今年を終えることが出来そうで、医院のスタッフの皆さんや、開業前にお手伝い頂いた方々に感謝しています。
改めて、振り返ってみると今年は”格差”という言葉が非常に現実味を帯びて言われた年であったように思います。小泉−竹中政権の市場主義政策の結果で、現政権は修正に努めようとしているように見えますが、どうなるのでしょうか。
最近、役人がよく口にするようになった言葉に”自己責任”とか”自助努力”という言葉があります。要するに何があっても自分で何とかしろということです。役所はもう金がない。中国でもアメリカでも自分たちの責任で何とかしている(?)ではないかということのようです。その言葉を聞いていて思ったことがあります。大洪水などの災害があると、アメリカのような先進国でも略奪行為が頻繁に起こります。日本は大きな地震などがあってもこのような行為は全く起こりません。その違いは何故なのかと常々思っていました。答えは簡単で、誰か(自治体や政府)が必ず助けてくれると少なくとも皆思っているからではないでしょうか。アメリカでも大多数の人は助けてもらえるのですが、助けても貰えない層が確実に存在します。日本もそういう社会になるのではと危惧しています。日本の国家財政が危機的状況にあることは分かるのですが、その責任は政府・役所にあるのであって、福祉や社会保障を消費税の増税でまかなうのはおかしいと個人的に想っています。国会議員の定数を減らすなり、役所の雇用形態を一般企業並に非正規雇用を増やすといったやり方は出来ないものかと思います。年末にまた腹の立つこと書いてしまいましたが、来年は良い年になってほしいものです。
それでは、皆様良いお年を!


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