タイトル:ロゴ タイトル:いけだ循環器クリニック
menu_dot:

2008/12/03

サッカー紀行

12月に入り、慌ただしくなってきました。

我が、ベガルタ仙台もセレッソ大阪戦の劇的勝利の後、2引き分け。その後の、11月30日サガン鳥栖との試合に出かけてきました。結果はご存じの通り、鳥栖のFW藤田選手に3点奪われ1−4と今シーズン最多失点での惨敗でした。

鳥栖のスタジアム(現在は命名権売却でベストアメニティスタジアムという名前になっています。)は初めて行きましたが、全国のサッカースタジアムの中でも東のユアテックスタジアムと並ぶ西の横綱と評価の高いスタジアムです。鳥栖という街は佐賀県の東端にあり、JRの鹿児島本線と長崎本線の分岐点で、福岡から快速電車で30分、すべての特急列車が止まりますので、特急だとわずか20分で着きます。ちなみに今公開されている、福山雅治、柴咲コウらが出ている映画「容疑者Xの献身」で好演している松雪泰子さん(この映画を見てファンになりました)やソフトバンクの孫正義氏が鳥栖の出身です。スタジアムはJR鳥栖駅の正面から裏側に線路をまたぐ歩道橋があり、それを渡るとすぐ目の前で3分もかかりません。仙台でいうと東口のヨドバシカメラくらいの距離にスタジアムがあります。外観は客席外側の鉄骨がむき出しで無骨な印象を受けますが、中に入ってみると、ピッチのタッチライン、ゴールラインに並行して客席があり、ピッチも近く非常に見やすく出来ています。見やすさという面からはユアスタよりも上かもしれません。おかげで、藤田選手のうまさ、シュートのねらい方の冷静さを近くでよく見ることが出来ました。この日は、南国九州の日差しが暖かく、良い季候でうらやましく思いました。こういう土地だと、今サッカー協会の会長が立ち上げている秋>春制のシーズン設定も良いのでしょうが、東北や北海道では昼間のゲームでもつらいものが有ります。写真は鳥栖のスタジアムのベガルタ側のゴール裏からの風景です。イングランドのサッカー場を思い浮かばせる雰囲気で今まで行ったユアスタ以外のスタジアムの中で一番気に入りました。機会が有ればまた行きたいです。そのときは我が仙台のチームもこのスタジアムにふさわしい内容の試合を見せてもらいたいものです。

サッカー協会の犬飼会長が言っている、秋開幕春終了の冬期間の開催は、仙台や札幌、山形、新潟、今度J2に入る富山などにとっては難しい問題だと思います。ヨーロッパと日本では特に日本海側は世界的に見ても降雪量が多い地域で、ヨーロッパで出来るからといった単純な問題ではありません。あっちで出来ているからこっちでも出来るという論理は、旧大日本帝国陸軍の悪名高いインパール作戦でも根底にはこれがありました。インド側から日本軍の駐留するミャンマー(当時のビルマ)にウインゲート旅団というイギリスの特殊部隊が奇襲をかけたのが発端ですが、これを見て、普通の歩兵に貧弱な装備と乏しい食料を持たせ、雨季に長距離の行軍をさせ、2万人以上の死者を出したというお粗末な作戦です。作戦という名にも値しないことは、かつてNHKが太平洋戦争の敗因というスペシャルで「責任なき戦場インパール」という番組で放送しています。この作戦の遂行者・牟田口中将は佐賀県出身でした。サッカーとは関係有りませんが。

冬期間の寒冷地でのサッカーは、子供やお年寄りには厳しく、現在のヨーロッパのように観客の大部分が青壮年の男性ということになると思います。アルコールもつきものになりますから、過激なサポーターしか物騒なスタジアムには行かないという状況が起こることも懸念されます。

とにかく残り1試合、勝てばJ1−J2最後の入れ替え戦です。来年からは、J2チームが3つ増えるため、J1下位3チーム、J2上位3チームが自動入れ替えになります。

サッカー話題が続きましたので、次回は別なことを書こうとは思うのですが、J1昇格なんて事になったら、またサッカー話題になりそうです。



←前へ ↑一覧へ 次へ→

Copyright (C) 2006-2010, ikeda-heart clinic. All rights reserved.