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2007/08/05

選挙結果に思う

開院して2ヶ月たちました。開業医の生活にも大分慣れてきました。
ここ1週間は、7月29日の参議院選挙後の変化を注視していました。かつての自民党はこういう選挙結果が出ると必ず総裁の責任論から交代があり、限定的な政策転換をして(大筋は変わらないのですが)次の選挙には盛り返すというのがパターンでしたが、今回は安倍総理が居座り(居直り?)という事態になっています。あれだけの選挙結果をみてなお改革は正しいと言い切るのですから、民主主義社会の政治家としては疑問を感じざるを得ません。
今後、日本の社会はどうなっていくのだろうと思います。小泉さんが始めた改革路線によって利益を得ているのは、ごく一部の大企業などで、実際この前の選挙後に改革路線の継続を推していたのは経団連や商工会議所の会頭などでした。終身雇用という基本的システムを破壊した利益は企業側には大きく、働く側にとっては厳しいのですが、小泉政権時代は一般的支持が大きく、私個人は疑問に思っていました。
このまま民主、自民の2大政党時代になるのでしょうか。アメリカは民主党は労働組合等の支持が多く、共和党は中流以上の白人の支持を基盤としていのですが、農村票がこれからの小規模農家切り捨て政策でどうなるかが、自民党の行く末を決めるかもしれません。イギリスのように、サッチャー時代の経済優先政策のおかげで景気自体は改善しても医療などの政策失敗で、それ以後労働党政権が続いている国もありますし、かつてのフランスのように農村が共産党の地盤で都市部が保守の地盤という国もあります。
年内には必ず総選挙があるでしょうから、その結果も注目です。私の仕事の医療政策に関しては、民主党も自民党もそんなに変わりはないのですが、この理由は書き出すと長くなりますから衆議院選挙があってからにでも書きます。
選挙があると、毎回その夜の開票速報を見てきましたが、最近の選挙速報は出口調査という手法のおかげで、午後8時に投票が締め切られた時点ですでに大勢が判明していて、選挙速報通(?)としてはつまらないことこの上ありません。これも社会の流れなんでしょうか。


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