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2007/09/12

しばらくぶりに日記更新です

今日は午後休診の水曜日でした。所用があり仙台駅方面に出かけ、駅前のペデストリアンデッキの上を歩いていたら、TBCと宮城テレビの街頭インタービューにつかまってしまいました。安倍総理の辞任の話題です。TBCの方は夕方6時過ぎの番組で放送されていました。
こんな事でもなければ、日記更新しないのかといえばそうでもなく書きたいことは色々あるのですが、かえって書き出すと長くなりそうで、書き出せないでいました。
政治話題ついでに、安倍総理が辞めても、今国会の懸案のテロ対策特措法です。与党は国際貢献で継続が必要だというのですが、理由が私にはよく分かりません。
まず第一に、米軍その他の同盟国の軍隊がイラクに駐留し続けることがテロ対策になるのでしょうか?この戦争の発端はイラクが大量破壊兵器を隠し持っているということでしたが、それは今も見つかっていません。イスラム教の歴史からシーア派主導の政権がイラクに存在することはアラブ系の湾岸諸国の中では容認しがたいと考えている国も多いはずです。特にサウジアラビアは厳格なスンニ派の一派でシーア派の存在すら認めない国ですから、米軍の駐留を表向き容認していてもイラク国内のスンニ派武装組織を援助している噂は絶えません。かのアルカイーダもサウジアラビアから起こったスンニ派の過激組織です。逆にシーア派を国教としているのはペルシャ人の国イランですが、イラクを含むアラブ系の国では反体制側のシーア派をイスラム革命後のイランは支援して来ました。イラクにシーア派の政権が出来て政治的に得をしたのはイランなのですが、イランの現政権は核開発問題でアメリカと対立しており、これもイラク国内の混乱に拍車をかけています。アメリカ本国でも民主党が主導権を握っている下院ではイラクからの撤退を求める意見が多数派をしめている現状で日本の総理大臣が「職を賭して」続けるべき事なんでしょうか。
第2にインド洋での給油活動にどのくらいの費用がかかっているのか全く公表されていないことです。納税者としては継続すべきものかどうかの判断に経済的側面も考慮して当然だと思うのです。日本国内は歳出削減で公共事業も減って困っている業種のほか、私の専門分野の医療費もとにかく削減ですから、お金のかかる救急医療にも影響が出てきているのはいろいろな報道の通りです。
第3に、海外での活動の前に国内のテロ対策は十分なんでしょうか?昨今の銃砲を用いた事件の多発を見ていると不安を感じざるを得ません。日本は一般市民に銃の所持が許されていない国ですから、本来あるはずのない事件が多発しているわけす。政治家は国民の生命と財産を守るのが勤めのはずですが、長崎市長銃撃直後の安倍総理の「捜査当局において厳正に捜査が行われ、真相が究明されることを望む」という談話にはあきれるしかありませんでした。このコメントからは危機感のかけらも感じられません。選挙違反事件でも同じコメントで済む内容です。インド洋での給油にかかるお金を国内の治安維持に使ってくれなければ日本はベトナム戦争後のアメリカのような犯罪大国になる可能性もあると危惧しています。
長くなりましたので、今夜はこれで終わりにしますが、こんどは終盤を迎えたサッカーの話題を書きます。


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